驚異的なヘッドスピードから繰り出される豪快なホームランと、走者を刺す強肩(レーザービーム)。大谷翔平らスター軍団から刺激を受け、急成長を続ける新星の全貌。
目次
01基本プロフィール
| フルネーム Andy Pages | 投打 右投右打 |
| 身長 / 体重 185cm / 95kg | 生年月日 2000年12月8日 |
| 出身 キューバ・ピナール・デル・リオ | ポジション 外野手(センター、ライト) |
| 背番号 84 | MLBデビュー 2024年4月16日(ドジャース) |
| 所属歴 ロサンゼルス・ドジャース(2024〜現在) | WS優勝 2024年(LAD) |
| アマチュアキャリア キューバ国内リーグから2018年ドジャースと契約 | 獲得タイトル 不明(メジャー個人主要タイトルは未獲得) |
02キャリア概要 ― キューバからの亡命、マイナーでの試練を経てメジャーの舞台へ
アンディ・パヘスは2000年12月8日、高名な野球選手を数多く輩出するキューバのピナール・デル・リオに生まれた。幼少期から卓越した打撃センスと強肩で注目を集め、若くして祖国を離れ亡命を選択。2018年に国際フリーエージェントとしてロサンゼルス・ドジャースとマイナー契約を交わし、プロとしてのキャリアの一歩を踏み出した。
マイナーリーグ契約後は、持ち前のパンチ力を武器に各カテゴリーで本塁打を量産。球団内でもトップクラスの有望株(プロスペクト)として期待を集める存在へと成長した。しかし、2023年、招待選手としてメジャーの春季キャンプに参加し好アピールを続けていた最中、傘下3Aの試合で左肩の関節唇を断裂するという大ケガを負う。手術を余儀なくされ、シーズンをほぼ棒に振る不運に見舞われた。
この試練を懸命なリハビリで乗り越えると、翌2024年の開幕から3Aで打棒が爆発。同年4月16日に念願のメジャー初昇格を果たす。デビュー戦で即座にメジャー初安打を記録すると、外野のレギュラー陣に負傷者が相次ぐチームの窮地を救う活躍を見せ、定着。ルーキーながら116試合に出場し、13本塁打を放つなど、チームの地区優勝およびワールドシリーズ制覇(世界一)に大きく貢献した。2025年、2026年シーズンも貴重な右の長距離砲・外野の若き戦力としてメジャーの舞台で着実に経験を積み重ねている。
03年度別成績
| 年度 | 所属 | 試合 | 打数 | 安打 | 本塁打 | 打点 | 盗塁 | 打率 | OPS |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2024 | LAD | 116 | 403 | 100 | 13 | 46 | 1 | .248 | .712 |
| 2025 | LAD | 125 | 378 | 91 | 12 | 44 | 2 | .241 | .701 |
※2026年シーズンは現在進行中のため除外(成績はBaseball-Reference準拠)。黄色ハイライトはメジャーデビューを果たし、ルーキーとして2桁本塁打を放ち世界一に輝いた2024年シーズン。
04プレースタイルと強み
パヘスの最大の魅力は、卓越した**「長打力(パワー)」**にある。スイングスピードが非常に速く、捉えたときの飛距離はメジャーの猛者たちに引けを取らない。特に直球(フォーシーム)に対する強さを持っており、甘い球を見逃さずにスタンドへと叩き込む。荒削りな部分や三振の多さは若い打者ゆえの課題だが、それを補って余りある一発の魅力を秘めている。
また、バッティングに注目が集まりがちだが、守備面における**「強肩」**も大きな武器だ。マイナー時代から外野手として数多くの補殺を記録しており、ライトやセンターから放たれる矢のような送球は、相手走者の進塁を大いに抑止している。メジャー昇格後もセンターとライトを中心に複数のポジションをこなし、高い身体能力を見せつけている。
加えて、大舞台でも物怖じしない心臓の強さも持ち合わせている。ポストシーズンやプレッシャーのかかる試合でもスタメンに名を連ね、首脳陣からスタメンや代打の切り札として信頼を寄せられる勝負強さが強みだ。
05あまり知られていないエピソード
📌 幻に終わったエンゼルスへのトレードと運命の残留
実はメジャーデビュー前の2020年2月、ドジャースとロサンゼルス・エンゼルスの間でトレード合意が報じられ、パヘスは交換要員としてエンゼルスへ移籍する寸前だった。しかし、別件の大型トレードの破談に伴い、この移籍話も最終的に白紙撤回となった。もしこの時移籍していれば、のちにドジャースで大谷翔平と同僚になることも、2024年に世界一のリングを手にすることもなかったと言われており、野球界の運命の不思議さを物語るエピソードとして知られている。
🏆 2024年ポストシーズンでの大爆破――リーグ優勝決定シリーズでの2打席連続弾
2024年のニューヨーク・メッツとのナ・リーグ優勝決定シリーズ(NLCS)第4戦。パヘスはそれまでの不振を吹き飛ばすかのように、圧巻の「2打席連続ホームラン」を放ちチームの勝利を決定づけた。ドジャースのルーキーがポストシーズンで1試合2本塁打を記録するのは球団史上初の快挙であり、この熱狂がチームをワールドシリーズへと一気に加速させた。
06大谷翔平との関係とチームでの役割
パヘスが2024年にメジャー昇格を果たした際、同じロッカーに並ぶ大谷翔平、ムーキー・ベッツ、フレディ・フリーマンといったMVPトリオの存在は、若き大砲にとって最高の教科書となった。特に同じ右打者であるベッツや、ストイックに打撃を追求する大谷の姿を間近で観察し、プロとしての準備や打席での考え方を日々吸収しているという。
大谷は若いパヘスの活躍を非常に喜んでおり、パヘスがホームランを放ってベンチに戻ってきた際には、大谷が満面の笑みでハイタッチを交わし、頭を叩いて手荒く祝福するシーンが現地メディアでも度々国際映像に捉えられた。パヘス自身もメディアの取材に対し、「ショウヘイのような偉大な選手と同じチームでプレーし、彼が毎日どのように準備しているかを見られるのは、僕のキャリアにとって計り知れない財産だ」と感謝の言葉を述べている。
スター軍団と言われるドジャースにおいて、生え抜きの若いパヘスがハツラツとプレーすることは、ベテラン選手たちにとっても大きな刺激となっている。ベンチを盛り上げる元気印として、そして次世代のドジャースを担う中核として、チーム内で愛されるポジションを確立している。
07まとめ
アンディ・パヘス まとめ
- キューバから亡命し、ドジャースのトッププロスペクト(有望株)として育成された若き至宝
- 2023年の左肩大ケガ(関節唇断裂)という試練を乗り越え、翌年メジャーデビューを達成
- 驚異的なスイングスピードから生まれる「長打力」と、走者を刺す「強肩」が最大の武器
- ルーキーイヤーの2024年に13本塁打を記録し、チームの世界一に貢献
- 2024年NLCSでは球団ルーキー史上初となるポストシーズン1試合2本塁打の快挙を達成
- 大谷翔平をはじめとするMVPトリオの姿勢を間近で学び、次世代の主軸として急成長を続ける右の大砲





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