「今月もピンチ……節約しなきゃ」と思って、真っ先に食費や電気代を削ろうとしていませんか?
実は、その順番は挫折の元です。家計を楽にしたいなら、まずは「固定費の見直し」が最優先。食費のような変動費と違い、固定費は「一度見直せば、その後は我慢しなくても勝手に節約効果が続く」という最大のメリットがあります。
しかし、固定費なら何から手を付けてもいいわけではありません。順番を間違えると、手続きが面倒で挫折したり、生活の質が落ちてストレスが溜まったりします。
この記事では、FP(ファイナンシャルプランナー)などの専門家も推奨する、もっとも無理がなく効果が高い「固定費見直しの順番」を分かりやすく解説します。
固定費を見直す前の「準備ステップ」
いきなり手続きを始める前に、まずは現在の支出の「現状把握」が必要です。
おすすめは、銀行口座の入出金明細やクレジットカードの利用明細を1〜2か月分集めることです。何にいくら払っているのか分からない状態では、どこを削るべきか判断できません。
手作業での書き出しが面倒な場合は、口座やカードと連携して自動で支出をまとめてくれる「家計簿アプリ(マネーフォワード MEなど)」を活用すると、一瞬で固定費の洗い出しが完了します。
固定費見直しの正しい順番【5つのステップ】
準備ができたら、いよいよ見直しです。
基本の順番は、「解約が簡単なもの(ハードルが低いもの)」からスタートし、「金額が大きく検討が必要なもの」へ進むのが鉄則です。
ステップ1:使っていないサブスク・会費の整理
- 難易度: ★☆☆☆☆
- 節約効果: 数百円〜数千円/月
まずは、もっとも解約の手続きが簡単な「サブスクリプション(月額課金)」から手を付けましょう。クレジットカードの明細を見ると、以下のような「なんとなく払い続けているもの」がありませんか?
- ほとんど見ていない動画配信サービス(Netflix、Amazonプライム、U-NEXTなど)
- 通わなくなってしまったフィットネスジムの月謝
- 過去に契約してそのままのスマホアプリの月額課金
月数百円〜数千円でも、3つ重なれば年間で数万円の出費になります。「利用頻度は低いけれど、また使うかも」と思うものは、思い切っていったん解約しましょう。必要になったらその都度再契約すれば問題ありません。
ステップ2:通信費(スマホ・インターネット回線)
- 難易度: ★★☆☆☆
- 節約効果: 3,000円〜10,000円/月
次に取り組むべきは、劇的な節約効果が期待できる「通信費」です。
大手キャリア(ドコモ、au、ソフトバンク)のメインプランをそのまま契約している場合、格安SIM(ahamo、LINEMO、povoや、MVNO各社)に乗り換えるだけで、1人あたり月5,000円前後の節約になるケースが多々あります。
【見直しのポイント】
- 使っていない不要な有料オプションを外す
- 毎月のデータ使用量に合ったプランに変える
- 自宅の光回線(インターネット)とスマホの「セット割」が適用できる会社にまとめる
現在はナンバーポータビリティ(MNP)の手続きも簡単になり、端末はそのままでSIMカード(またはeSIM)を入れ替えるだけで完了します。
ステップ3:保険料(生命保険・医療保険・自動車保険)
- 難易度: ★★★☆☆
- 節約効果: 2,000円〜10,000円/月
保険は「一度契約したらそのまま」になりがちですが、ライフステージ(結婚、出産、転職など)によって必要な保障額は変わります。また、日本の公的医療保険制度は充実しているため、過剰な民間保険に加入しているケースが少なくありません。
【見直しのポイント】
- 不要な特約(オプション)がついていないか確認する
- 保障内容が今の自分(家族)の状況と合っているか確認する
- 自動車保険や火災保険は、代理店型からネット型(ダイレクト型)に切り替えるだけで半額近くになることもある
※自分だけで判断するのが難しい場合は、無料の保険相談窓口などを利用して、客観的なアドバイスをもらうのも一つの手です。
ステップ4:水道光熱費(電気・ガスの契約プラン)
- 難易度: ★★★☆☆
- 節約効果: 数百円〜数千円/月
電気やガスは「こまめに電気を消す」「シャワーをすぐ止める」といった変動費の節約よりも、「契約会社やプランそのものを見直す」ほうがストレスなく節約できます。
電力・ガスの小売自由化以降、様々な新電力が登場しています。
「電気とガスを同じ会社でセット契約する」「自分のライフスタイル(夜間に電気を多く使うなど)に合ったプランに変える」だけで、基本料金や従量料金を抑えることが可能です。
現在はWeb上の「電力・ガスの一括比較サイト」を使えば、手軽に一番安いプランを見つけることができます。
ステップ5:住居費・車関連費
- 難易度: ★★★★★
- 節約効果: 数万円/月(最大級)
最後は、家計の中で最も金額が大きい「住居費」と「車関連費」です。手続きや生活環境の変化を伴うため難易度は最高ですが、その分インパクトは最大です。
【住居費の見直し】
- 賃貸の場合: 更新時期に合わせて家賃の安いエリアへ引っ越す、または管理会社に家賃交渉をしてみる。
- 持ち家の場合: 住宅ローンの「借り換え」を検討する。金利が下がれば、総返済額を数百万円単位で減らせる可能性があります。
【車関連費の見直し】
- 週末しか乗らないのであれば、車を売却して「カーシェアリング」や「レンタカー」に切り替える(維持費である駐車場代、車検代、税金、保険料がすべて浮きます)。
- ローンの金利が高い場合は、金利の低い銀行系マイカーローンへの借り換えを検討する。
まとめ:まずは「ステップ1」から1つずつ始めよう
固定費の見直しは、全部を一気にやろうとすると疲れて途中で止まってしまいます。
まずは今週末に「ステップ1:使っていないサブスクの解約」から始めてみてください。それだけで月1,000円でも浮けば、年間12,000円の自由なお金が生まれます。
小さなハードルから順番にクリアして、ストレスのない「自動的に貯まる家計」を作っていきましょう!




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